こんにちは せしろです。
前回はA3Sを分解して問題の洗い出しをしました。今回はそれらの改善をしていこうと思います。まあ、ちょっとしたことですけど。
目次
Z軸原点リミットの改善
私のA3SのZ軸原点リミットは次のような状態になっています。この微妙に当たっている感じ・・・。
リミットから外れそうで危なっかしいですね。
なので自作しました。リミットスイッチを2mmほどオフセットさせ,検出部も作り直しました。
ついでに上下調整幅も少し増やしています。
2.X軸モータケーブルの引き回し方法の検討
以前コメントで頂きました、X軸モーターケーブルのヒートベッドコネクタ他への干渉対策として、作成者様に感謝しつつ次の部品をダウンロードして作成します。
で、出来上がったのがこちら。ちょっと嵌りが甘いですが実用には支障ないでしょう。
3.X軸タイミングベルトの調整方法の検討
ここはちょっと悩ましいですね。従動側となるベアリング部分を引っ張ってテンションの調整を行いたいのですが、引っ張る為の部品を入れる隙間がありません。
どうしたものか・・・。とりあえず、X軸キャリアを分解してみます。
X軸のタイミングベルトを固定している部分ですが、A3などほかのプリンターは、タイミングベルトが引っ掛かるように溝が切ってあります。
しかしA3Sにはそれがなく、タイミングベルトの歯同士がかみ合わさり固定されています。ここのクリアランスも余裕がありそうですので、引っ張ればテンション張れそうです。
ラジオペンチなどで引っ張ることで、テンションを張れることが分かりました。但し、引っ張りすぎるとベルトがちぎれます・・・。
4.X軸原点リミットの位置、検出方法の検討
リミットスイッチに調整シムを挟み込んで位置合わせをします。調整シムは3Dで製作しました。
X軸モータにきちんと接触するようになりました。
5.フィラメントフィーダーの引っ掛かりの改善
フィラメントを引き抜く際に、時々こんな形状でフィラメントが出てきてしまうことがあります。
私が”へたくそ”なだけかもしれませんが・・・
この場合必ずと言っていいほどフィラメントフィーダーの中で引っ掛かってしまいます。
引っ掛かってしまうと分解して取り除くしか方法がありません。これは由々しき問題です。
ということで、引っ掛かりそうな箇所の面取りを行いました。
1.送り出しギヤの開口部分
写真右側へ引き抜かれるので、右側のみ面取りを行いました。
2.写真奥側の段の部分を面取りしました。
少しは抜きやすくなったかな?ってくらいな感じです。まあ気休め程度ですね。
6.Y軸タイミングベルトの調整方法の検討
検討しましたが、やはりどうしても工具が入りません・・・。どなたか良い案ありませんかね?
とりあえず、ベルトの張り直しのみで今回は諦めます。
なんかいい方法ないかなぁ。
おまけ
Thingiverseよりダウンロードしてノズルのファンダクトを交換しました。作者様ありがとうございます。
これで糸引きやダレも少しは改善されるでしょう。
テスト印刷
とりあえず各所の改善は終了とし、テスト印刷をしてみました。
まだ微調整は必要だと思いますが、まあとりあえず。
今回は大きな変更ではなく細かい部分の改善ですが、こういった小さなことの積み重ねは大事だと思います。
さあ、そろそろA3のカスタマイズでもするかな。