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JGAuroraA3S Curaの設定はどうしたものか

こんにちはせしろです。

前回はJGAuroraA3Sの組立とテスト印刷をおこないました。

その際、A3用に作成したG-codeをそのまま使用したんです。プラットフォームの中心に印刷される予定でしたが、案の定少しずれた位置に印刷されていました。あと、印刷完了したらプラットフォームは前に出てきて欲しいです。

ということで、「Cura3.1.0」でA3S用の設定をしてみたいと思います。

 

とは言ったものの・・・

とは言ったものの、何が最適か私にはよくわかりません。うん。やっぱりちゃんとマニュアルを読もう。

ということで、付属のUSBメモリーを確認してみます。

サンプルG-codeとファイルフォルダが入っています。さらにファイルフォルダを開きます。

このファイルフォルダには次のものが入っています。

1.Cura14.07.exe

2.JGCreat(スライサーソフト。Cura2.5がJGAurora用にカスタマイズされている)

3.ユーザーガイド

4.動画(簡易組立、ベッドレベリングとフィラメント供給方法)

5.STLファイル(ノズルダクト)

6.JPGファイル(外観の写真)

大事なのはユーザーガイドとJGCreatくらいなので、これらを重点的に見ていきます

 

ユーザーガイドを読んでみる。

ユーザーガイドは全て英語になっています。Bing翻訳先生出番です!

ざっと読み飛ばしていき、必要な情報を拾っていきます。

 

1.ビルドサイズは「205mm*205mm*205mm」

2.JGCreat

 

必要なのはこのくらいですね。レベリングの方法やフィラメントの供給は動画を見れば分かりますし、簡単なトラブルシューティングもありましたが、私にとって有用な情報ではありませんでした。初めて3Dプリンターを購入された方は一読しておいても良いかもしれません。

 

でも、この「JGCreat」はShenzhen Aurora社が「Cura2.5」を自社3Dプリンター向けにカスタマイズしたスライサーソフトです。「Cura3.1.0」にA3Sを設定する際の参考になりそう。

 

JGCreatをインストールしてみる

私はこの「JGCreat」を使う気は全くありません。人によっては「Cura ver.14」が良いと言いますが、私は常に最新のCuraでいこうと思っています。Curaのアップデートがあれば迷わずインストールする所存です。

話がそれました。早速インストールです。

同梱USB内の「JGCreat」フォルダー内「JGcreat-2.5.0-JGcreat-win64.exe」をダブルクリックするだけの簡単なお仕事です。

で、立ち上げるとこんな感じです。

当たり前ですが、見た目は普通にCuraです。あと当然ですが日本語はありません。

まあそんなことは些細なことです。私が知りたいのは「A3S」がどのような設定になっているのかです。

「JGCreat」にA3Sを追加してみます。というかShenzhen Aurora社の3Dプリンタしかありませんね。

で、こちらが「JGCreat」でされているA3Sの設定です。

まあ大体想像していた内容と相違ないのですが、思いっきり目立つ設定値がありますね・・・。

「Gantry Height」・・・こんな数値じゃなくても良いんじゃないのかな?

Start GcodeもEnd Gcodeもとてもシンプル・・・。この辺りも検討が必要そうですね。

 

次にプリントセットアップはこんな感じ。

PLAのHigh Qualityの設定です。まあこの辺りはフィラメントとの相性もあるし、参考までに留めておきます。

 

Cura3.1.0に設定をしてみる

まあ大体掴んだところで「Cura3.1.0」にA3Sを追加してみたいと思います。

まずはプリンターの追加です。ベースとなるプリンターは「Prusa i3」でいいかな。

で、リネームしてからプリンターの設定を行います。

とりあえずこんな感じでしょうか?

 

テスト印刷してみる

結構適当な設定ですが、印刷してみないと分かりません。

せっかくなのでA3と比較もしてみます。

写真はありませんが、Curaで設定した位置にきちんと印刷が出来ていました。印刷完了後にプラットフォームが前に出てくることも確認できました。

で、こちらが印刷した3DBenchy(PLA)です。

少し糸引きがありますが、結構きれいに印刷できています。積層痕もあまり気になりません。

次に「A3」で印刷した3DBenchy(PLA)です。

A3Sにくらべ少し積層痕が目立つように思います。

 

ついでにABSでも印刷してみました。

A3Sなんですが、さすがにビルドプレート無しでは剥離してしまいました。

くやしいので、スティックのりを塗って印刷をしたらきちんと定着してくれました。

スティックのりは偉大です。

 

で、出来上がったのがこちら。

A3Sで印刷

(プラットフォームから剥がすときにすこし割れちゃった・・・っていうかスティックのり強力すぎだろ。)

 

A3で印刷

ABSでもA3Sに軍配が上がりました。

ま、とりあえずこんなもんか。

 

全てにおいて出来る限りきれいに印刷できるように私なりに調整を行いましたが、このくらいの差が出てきてしましました。

どちらも問題なく印刷できているように見えますがあともう一歩ってところですね。実は、オーバーハング部のダレや反りがノズルに当たり印刷が不安定になってしまいます。

アーチ内側が反っているのが分かりますか?ここにノズルが当たって造形物を折ってしまったり、プラットフォームから剥がしてしまうことがあります。サポートを入れれば解決するのですが、この程度のオーバーハングはサポートなしで行きたいと思っています。

A3、A3Sどちらにも起きている問題なので何か対策をしなければなりませんね。どなたか良い対策があれば教えて頂けると嬉しいです。

 

まあ、とりあえず今回は「Cura3.1.0」でA3Sの設定が出来たってことでOKとします。